崇められる前に崇め。

土砂降り、陰鬱な一日だった。

腹痛と関節痛に悩まされながら、

帰りは学校から歩いて駅まで行く。

駅ビルの中でキリンジのニューアルバムを買った。



３年ぶりの6thアルバム『DODECAGON』。

各々のソロ・ワークで培った能力を存分に活かし、

エレクトロニカ・サウンドを起用した初のプロデュース作品。

今までの雰囲気がガラっと変わったところを見るに、

やっぱり冨田さんの力は偉大だったと心から思う。

いやしかし、これはこれで充分にキリンジをやってる。

練りに練られたリズムは、いつも以上に繊細なメロディーを

乗せて、耳の奥へずんずん入り込んで来る。

本来キリンジの曲とはこんなにも自己主張の強いものだったのか？

どうやら、プロデューサーとしての才能が抜け目無く備わっているようだ。

個人的に全体を聴いた印象は、満遍なく作り込まれていて、

聴く度に曲の印象が変わる、ということ。

まぁ所謂スルメ・アルバム。

後からじわじわと好きになって、最後には名盤！

ってなるもの、なのかも。

ココから少し試聴出来ます、今年の秋は是非キリンジで。



まだ一回しか聴いてませんが、私の好きな曲は

「Golden harvest」「愛しのルーティーン」「Love is on line」です。

「Love is on line」は傑作！！

あぁ、「ブルーバード」はやっぱ泣けるね。







メディアに踊らされて生きるのを選ぶか、

踊らせる為に何かをするか、両極端の思考が常に付き纏う。



人に見られて恥ずかしいと思うのなら、そんな趣味は捨ててしまえ。

ものを創るのなら、誰か一人にでも判ってもらえるものを創れ。



一つの創作物において、娯楽として受け取るか芸術として受け取るか、

人それぞれなのだろうけど。



発信する側であっても受信する側であっても、

共感とは紙一重で存在しているのかと思ってみたり。



自己の姿を知らずに、相手の姿なんて臨める訳がない。

・・・もういやだ。











ベホちゃん：無様ね・・・





BGM：Golden harvest/キリンジ